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山口大学医学部附属病院
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院内の様々な情報を統合参照できる医療情報マネジメントシステムを構築

神戸低侵襲がん医療センター
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放射線治療・化学療法に特化した医療機関を支える横河のソリューション

徳洲会 鎌ケ谷総合病院様の事例

開設と同時に電子情報化

外観 写真徳洲会 鎌ケ谷総合病院様 外観

248床を擁する鎌ケ谷総合病院は、千葉県鎌ケ谷市の地域医療の中核を担う病院として、徳洲会グループの中核医療法人である木下会が2007年9月に開院した。開院にあたっては、医用画像情報の一元化、フィルムレス化をめざして横河電機のPACSとRISを導入。今回の同病院での導入実績を機に、徳洲会グループの他病院へも展開することを視野に入れてベンダー選定を行ったもので、システムの構築や運用のノウハウの蓄積に力を入れている。

グループ全体への導入を見据えて

鎌ケ谷総合病院は、都心のベッドタウンとして再開発が進む北総地区、北総線・新京成電鉄・東武野田線の3線が乗り入れる新鎌ケ谷駅前に位置する。同医療圏に中核病院がないことから、千葉県と鎌ケ谷市の民設・民営による中核病院新設構想に基づいて2007年9月に誕生した。市の委託を受けて運営しているのは徳洲会グループの中核医療法人社団 木下会である。同病院は徳洲会グループでは千葉県内6番目の病院となり、千葉西総合病院と連携・補完し合いながら地域医療に貢献している。特に、鎌ケ谷市の約6割と市川市北部および船橋市の救急患者を受け入れるなど、地域の救急医療の要となっている。

開院と同時に、一気に電子カルテをはじめとした基幹システムとPACS、RISの導入に踏み切った。事務次長の今井範之氏は、その理由を次のように述べている。「千葉西総合病院では段階的に電子カルテや各部門システムを導入してきましたが、稼動している施設でシステムを変更したり、新たに追加するには非常に大きなエネルギーを必要とします。医療情報の電子化は今後必須となることも踏まえて、開院を機に最初から一気に電子化を進める方が得策であるという考えで今回のシステム導入を計画しました。」(今井事務次長)

鎌ケ谷総合病院が導入した放射線部門システムは、画像情報統合システム「ShadeQuest」(読影・臨床用ビューア、所見レポート作成システムを含む)と放射線部門業務システム「RadiQuest/RIS」。特にPACSの選定にあたっては、徳洲会グループの中ではPACSが未整備の病院もあり、今後は同グループ全体に展開していこうという構想があり、それを踏まえたシステム、ベンダーを検討したという。そうした経緯の中、同グループでは初めて横河電機のPACSとRISが選定された。

システムの柔軟性と構築力を高く評価

今井範之様  写真事務次長 今井範之様

今井氏は鎌ケ谷総合病院の事務次長であるとともに、徳洲会グループ放射線部会の前部会長として、グループとしてのPACS選定にもかかわってきた。そうした背景もあり、同病院のPACS導入で成果を上げて、グループ全体に拡大していくことを念頭に置いてベンダーを検討した。そこで横河電機が選ばれた理由は、モダリティや電子カルテなどの他社システムと連携する柔軟性と、それを実現するシステム構築力だという。

「関西地区のいくつかの病院で他社のPACSを利用していますが、導入当初は十分だったレスポンスがデータの増大によって低下したり、周辺システムとの連携も不十分なところがあり、不満を抱えていました。そうした中で出会ったのが横河電機のPACSです。高速大容量への対応はもちろん、同じ徳洲会グループでも、病院ごとにさまざまなモダリティがあり、HISベンダーも異なるという環境下で、いかに柔軟に対応できるかという視点で検討した結果、横河電機のPACSとRISに優位性があると判断しました。また、マルチベンダー環境での実績から、横河電機のシステムインテグレーション能力を評価した点も大きな理由です。」(今井事務次長)

PACSは開院と同時に、RISは2008年1月に本稼動しているが、特にPACSはベンダー決定からシステム検討期間はわずか2か月という短期間で稼動にこぎ着けた。「開院時は多少要望を満たしていない部分がありましたが、数か月で要求に応えてくれました。」(今井事務次長)とし、タイトなスケジュールの中でシステムを構築できたことは横河電機のSI力が発揮された結果であるという。

また、診療放射線技師の服部篤彦主任は、「電子カルテ端末の接続設定が原因でPACSとの連携がうまくいかず、院内の全端末を人海戦術で設定し直したことがありましたが、そのときも徹夜体制で対応してくれて、とても助かりました。」と対応力の高さを評価している。

業務効率向上に寄与するRIS

服部篤彦様  写真放射線科主任 診療放射線技師
服部篤彦様

今回導入したRISでは、検査予約・受付・検査実施など一連の業務の効率化が促進されることはもちろん、服部氏は「統計処理の容易さによって煩雑な作業が軽減される」と期待している。

徳洲会グループでは、放射線部門の撮影件数、使用した材料、それらにかかったコストなどを日毎に集計し、月次で本部に報告している。
「以前の病院では、電子カルテの検査実施情報をCSVファイルに出力し、それを元に技師がデータベースに手入力して報告データを作成していました。また、材料費を含むコスト関係は医事課に依頼して1か月分のデータを抽出してもらっていましたが、希望通りのデータ形式ではなかったため転記に非常に手間がかかり大きな負担になっていました。RISによって検査実施時に取得した情報から、集計され報告すべき形式でデータを簡単に抽出できれば、煩雑な作業から解放され業務効率は大幅に向上します。手入力による転記ミスの心配もなくなります。」(服部主任)と強調する。選定においては、必要なデータが簡単に集計・抽出できることが重要な要件の1つだったという。

完全フィルムレスをめざして

読影用端末  写真
読影用端末


画像サーバ
  写真
画像サーバ

鎌ケ谷総合病院では、読影用画像ビューアと所見レポートシステムを実装した読影端末1台を導入、放射線科内でのフィルムレス環境を実現している。しかし、外来診察室や病棟ではWebの画像配信によって電子カルテ端末で参照しているのみで、高精細モニタはまだ配置されていない。そのため、CRによる一般撮影画像はフィルム出力を行っている。今後、外来や病棟に高精細モニタを導入し、各診療科の画像表示環境を整備して完全フィルムレス化をめざしていくことになるという。

「保管スペースの問題、環境や資源の問題、個人情報管理などの課題を解決するためにも、最終的には完全フィルムレスを実現していく必要があります。各診療科でもモニタによる画像参照の違和感はなくなってきていますが、CR画像をモニタ診断するためには、やはり高精細モニタが必須です。しかし、各診療科や病棟に高額の高精細モニタを配置するには大きな投資が伴います。現時点ではその投資を実行できる環境ではないため、今後の課題です。」(今井事務次長)とし、院内の環境を徐々に整備しながら完全フィルムレスに移行していく計画だという。

また、今井事務次長が冒頭でも述べたように、PACS、RISを徳洲会グループの他の病院に展開していく構想がある。それをスムーズに実現していくために、鎌ケ谷総合病院でマルチベンダー間でのシステム連携などを検証するとともに、運用のノウハウを蓄積していく必要がある。「鎌ケ谷をテストケースとして完成度の高いシステムづくり、運用ノウハウを蓄積し、他の病院に展開することによって、将来的徳洲会グループの放射線科をネットワーク化しようという構想があります。横河電機はその構想の実現に貢献するベンダーであってほしい。」最後に今井事務次長は横河電機への期待で結んだ。