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2011.6.29
震災で思うこと

3月11日の東日本大震災当日、本社ビル(9F)にいた。
長時間の揺れで本当に恐ろしい思いをした。揺れが収まった直後に頭をよぎったのはお客様の状況である。
揺れの大きかったエリアを中心に電話するも回線が不通で全く連絡が取れず、常時接続回線のお客様も全く接続できない状況が翌日まで続いた。
時間と共に関東エリアの回線は復旧したが、東北エリアでは依然として電話回線が不通で、お客様の状況は不明のままであった。
弊社では、震災当日に対策本部を設置し、緊急時に備え休日夜間も昼と同様の体制を維持した。
弊社のお客様では、一部でシステムの停止はあったものの、幸いにもデータの消失等は無かった。

ところで、今回の震災で気になった事は通信回線とデータの事である。
通信回線については、日常生活において使える事があたりまえとなっているが、震源地より500km以上離れた東京でさえ携帯電話、有線回線が使用できなかった。
つまり、コールセンター、データセンターが被災地にある場合は長時間サービスが受けられないし、最近よく耳にする流行のクラウドサービスを利用していたユーザは全くシステムの運用ができなかった事になる。

一方で、比較的電源の復旧は早かったため、システムが被害を受けていないユーザは早期に運用が開始出来たようだが、津波により水没してしまったような場合には、データもすぐには使用できないし、復元も非常に難しいだろう。
世の中には復元サービスを提供しているベンダーもあるが、多額の費用がかかる上、100%復元できる保証はなく時間もかかる。たとえバックアップを取っていてもバックアップそのものが施設内で被害を受けてしまってはどうにもならない。
そうなると、データについてはクラウド等を利用した外部保管を併用したい。

以上のことから、万一に備えて私が望ましいと思うのは、
・システムは施設内。
・データは施設内と、クラウド等の外部保管。
・外部保管場所(データセンター)は遠隔地(施設が東北であれば、北海道か沖縄等)
・コールセンター、データセンターはバックアップ(2か所以上)が必要。
といったところか。

さらに様々なリスクを想定し、システムが被害を受けた場合の運用や、トラブルへの対応方法を具体化した”運用設計”とその”実施訓練”も必要である。
機会があれば提案して行きたい。

尚、弊社では今回の震災を機に、関東エリアに2か所あるコールセンターに加え、関西でのリモートメンテナンスのバックアップセンターを7月より稼動させる。