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2012.12.26
プロジェクト実行段階におけるサブシステムの調達

この数年、病院の予算とりまとめ部署の変化により、1つの発注範囲に複数の異なるベンダーのサブシステムが含まれるケースが増えてきているように思う。こうしたケースを経験されたお客様の中には、複数のベンダーを仕切る必要のある元請けのプロジェクトマネージメントに不安を感じたことがある方も居られるのではないだろうか・・・。

10年以上前の放射線検査に関連する医療ITの調達では、電子カルテメーカーが各部門システムを統括するケースを除き、他の検査部門の「システム」が調達範囲に入っているケースは少なかったと記憶している。現在では、弊社を含む医療ITベンダーをはじめ、検査機器メーカーやディーラーなど様々な形態の企業が元請けとなり、サブシステムを含んだプロジェクトマネージメントを統括しているのが実情だ。

前回のコラムでは、PMBOK GUIDEの計画プロセス群に触れたが、今回は実行プロセス群の各アクティビティに注目したい。

実行プロセス群における各知識エリアのアクティビティ:
  • プロジェクト統合マネジメント:プロジェクト実行の指揮・マネジメント
  • プロジェクト品質マネジメント:品質保証の実行
  • プロジェクト人的資源マネジメント:チーム編成・チームの育成、チームのマネジメント
  • プロジェクト・コミュニケーション・マネジメント:情報配布、ステークホルダの期待のマネジメント
  • プロジェクト調達マネジメント:調達実行

実行プロセス群では前フェーズで作成したプロジェクト計画に従い、プロジェクトチームを結成・育成し、ステークホルダと定期報告を含めてコミュニケーションをとりながらプロジェクトの実行指揮を行う。

元請けとなった企業は、受注範囲のサブシステムについて当然その調達を行うわけだが、こうしたケースの場合、発注後から構築の完了にいたるまで各社互いに不可侵というか、そのシステムの中身やプロジェクトの進め方などに関与することはそう多くなく、発注をうけたサブシステムを担当するベンダーは、自身のなかでプロジェクト管理をするものの、 いわゆるまる投げのケースが多いのではないか。

発注側には元請け責任があり、実行プロセス群のアクティビティに照らし合わせると、調達実行とともに調達管理が求められる。サブシステムのスコープ、納期、検収条件、金額を決定し契約を締結するが、調達を管理するために必要な情報とその粒度、頻度、エンドユーザーへの報告方法などを事前に決めておくことが必要だ。

自分達の作業範囲は計画通りに実施できても、他のベンダーに発注したサブシステムが稼動できずにお客様にご迷惑をかけ、結局システム全体を売り上げることができない、などといった事態に陥ることのないよう、しっかりと管理することが重要だ。

私達も過去の痛い教訓から学んできていることも多く、調達時の契約、発注後の管理には自分達のシステム以上に気を遣うことが多い。お客様もマルチベンダーシステムを発注される際には、元請けとなるベンダー選定において、サブシステムの調達管理はどうなっているのかを是非ヒアリングされてはいかがだろうか。きっとシステムベンダーの力量がはっきりわかる部分であろう。