スコープコーダ/スコープコーダビークルエディション DL850E/DL850EVシリーズ (販売終了)

お知らせ: この製品は 2021年8月26日に販売を終了しました。 以下の代替製品をご覧ください。

インバータやECUなど電⼒・メカトロ開発に最適
  オシロスコープ+ データレコーダ≒ スコープコーダ

スコープコーダは、ディジタルオシロスコープの使い勝手と多チャネルデータ収集するデータレコーダを融合した統合型計測器です。
スコープコーダ一台で、低電圧から1000Vまでの絶縁アナログ信号、ディジタル信号、エンコーダ信号、車載ネットワークのCAN/ CAN FD/ LIN/ SENT通信信号、ひずみや温度などNVH信号を同時にデータ収録し、オシロスコープ感覚で操作、データ表示、分析ができます。

オシロスコープと異なり、1000Vまで入力可能な電圧入力は絶縁されており、安全かつ簡単接続により、インバータの高速スイッチング波形などを正確に測定できます。
20種類もの様々な入力モジュールが用意されており、お客様の測定ニーズに応じて柔軟にシステムを構成、拡張できます。

スコープコーダとは

様々な環境下で各種信号を確実に測定できる高い信頼性を持つ波形測定器です。高速波形に適したオシロスコープの機能と多チャネル長時間測定に適したデータロガーの機能を兼ね備えており、幅広い用途にお使いいただけます。DL850Eでは、PC連携を強化し、連続データ記録を実現し、さらに広範囲なアプリケーションの対応が可能です。

 

プラグインモジュール(全20種類)

本体に8枚のプラグインモジュールを実装することが可能です。入力絶縁、高速・高精度の各種電圧入力やシグナルコンディショナを内蔵し、各種センサを直接接続可能なプラグインモジュールを多数ご用意しております。
※組み合わせ条件については、Plug-in modules specifications スコープコーダシリーズ DL850E/ DL850EV/ DL350/ SL1000を参照ください。

DL850Eの多様なプラグインモジュール

  • 電圧&電流測定(プローブ使用)
  • ロジック信号測定 (ロータリエンコーダのアップダウンカウント機能*1)
  • 温度測定、加速度測定(振動測定)、ひずみ測定(圧力、荷重測定)、周波数測定(回転数、パルス測定)
  • CAN/ CAN FD/ LIN/ SENTシリアル通信データのトレンド計測(DL850EV)

*1:/G3オプションまたは/G5オプションが必要

 

幅広い測定のご要求に、優れた特長と多彩な機能でお応えします。

測定要求

スコープコーダのソリューション

厳しいノイズ環境でも、電源やインバータの高速スイッチング波形を正確に測定したい

高速・絶縁・高分解能モジュールとモジュール内シールドによる強力なノイズ対策

アナログ入力、ロジック入力、加速度(振動)、ひずみ(圧力、荷重)、周波数(回転数、パルス 積算)、温度など多種類の信号を同時に測定したい

シグナルコンディショナを内蔵した多彩な20種類のモジュールを用意
※組み合わせ条件は、Bulletin DL850E-01JAを参照

耐久試験や連続試験のデータ測定をシンプルなシステム構成で実現したい

DL850E/DL850EV の内蔵/外付けHDDに最大200日分のデータ記録が可能。またPCと連携して連続計測収集を実現

トラブルシューティングの際の異常現象の確認と原因解析の時間を短縮したい

多彩なトリガ検出機能やデュアルキャプチャ機能およびヒストリメモリによる異常現象波形と高速波形描画、データ検索機能 で解析の効率アップをサポート

各種電力パラメータと高調波成分の変化をリアルタイムで確認したい

強化された電力演算機能(/G5オプション)により、最大126種類の電力パラメータと高調波解析のリアルタイム演算を サイクル毎に実行可能

離れた地点での複数台の同期測定を行い、同一時間の挙動を解析したい

GPS機能(/C30オプション)またはIRIG入力(/20オプション)により、複数台のDL850E/DL850EVの時計を絶対時 刻に補正し測定が可能

 

ロングメモリーと快適な操作性で膨大なデータを効率よく表示・解析・保存

DL850Eの快適な操作性

DL850Eのフロントパネル

1

日本語シート

7

独立した縦横軸専用ノブ

 

パネルにわかりやすい日本語のシートを付けられます。

 

独立したロータリノブの採用により、縦軸横軸のスケール設定と変更を直感的に操作できます。

2

高精細ディスプレイ

8

トリガーキー

 

10.4型 XGA LCD
多チャネル波形表示時でもクリアに識別できます。

   
3

ジョグシャトル

9

解析キー

     

電力演算機能(/G5オプション)の専用メニューをワンタッチで表示できます。

4

カーソルキー

10

ズームキー

 

画面に大きく表示されるポップアップウィンドウと4方向移動キーにより、パラメータの多い設定や、チャネル間を比較しながらの設定が簡単です。

 

2ケ所独立かつ同時にズーム表示できます。

5

一括SAVEキー

   
 

保存するデータやイメージをあらかじめ選択しておくことで、ワンプッシュで一括保存ができます。

   
6

ALL CHキー

   
 

多種多様なチャネル設定をシート形式で一覧表示、設定ができます。

   
 

高速サンプリングと大容量メモリー

最大100MS/sの高速サンプリングが可能です。また、標準で250Mポイント、オプションで最大2Gポイントの大容量メモリーを搭載でき、高速サンプリングによる、多チャネルで長時間の同時記録が可能です。

  • 標準メモリー:250Mポイント
  • メモリー拡張:1Gポイント(/M1 オプション)
  • メモリー拡張:2Gポイント(/M2 オプション)

DL850E:高速サンプリングと長時間記録の両立

高速サンプリングで
波形を確実に捕捉

大容量メモリーで
長時間記録が可能

大容量メモリーで
多チャネル記録が可能

記録時間(/M2 オプション指定時)

サンプルレート

1ch使用時

16ch使用時

32ch使用時*²

100MS/s

20秒

1秒

-

10MS/s

3分20秒

10秒

-

1MS/s

30分

1分40秒

50秒

100kS/s

5時間

10分

5分

10kS/s

50時間

2時間30分

1時間20分

1kS/s

20日

20時間

10時間

100S/s

200日*¹

10日

5日

*1: 記録可能な時間は、最長200日です。
*2: 720254モジュール使用時

 

高速2か所ズーム –GiGAZoom ENGINE 2–

メモリーが長くても、波形表示に時間がかかっては効率が上がりません。また、膨大な記録データの中から、観たい波形をズーム表示するのに、1か所しかズームできないのでは生産性が悪いものです。
DL850E/DL850EVでは、独自のデータ処理アルゴリズムを用いた高速データ処理システムGiGAZoom ENGINE 2の採用により、最大2Gポイントのメモリーデータと2か所のズーム波形を瞬時に表示します。ズーム波形の中をさらにズーム表示(ズーム・イン・ズーム)して並べて表示可能なので、詳細な解析にとても重宝します。

波形のサーチ
波形のサーチ機能を使い、設定した条件に一致する箇所を検索できます。
検索タイプ:エッジ、イベント、ロジックパターン、時刻

オートスクロール
ズーム位置を指定した方向に自動的に移動(オートスクロール)し、任意の位置で止めることができます。観たい波形を探してノブを回す手間を省くことができます。

DL850E:高速2か所ズーム機能

DL850E 高速2か所ズーム

 

長時間計測中の異常現象を高速サンプリング “デュアル キャプチャ機能”

耐久試験などでは長時間のトレンドを把握するために、低速サンプリングによりデータ収集を行います。しかし突発的に発生する高速な過渡現象は、高速サンプリングで測定する必要があります。“デュアルキャプチャ”では、2つの独立したサンプリングを同時に実行することが可能です。

DL850E:デュアルキャプチャ機能

DL850E デュアルキャプチャ機能

下図は、デュアルキャプチャ機能を使った、低速サンプリングによる連続測定とトリガ計測による高速サンプリング測定の例です。

  • メイン波形(低速サンプリング)
    例では、1kS/sです。最高100kS/sのロールモードで測定できます。
  • デュアルキャプチャ波形(高速サンプリング)
    例では、50MS/sです。最高100MS/sで突発現象を捉えることができます。レコード長を5k~500kポイントから選択でき、最大5000波形を記録できます。

DL850E:デュアルキャプチャ機能を使った測定例

DL850E デュアルキャプチャ機能の測定例

 

見過ごした波形をあとから表示再生 “ヒストリ機能”

一般的に、オシロスコープはトリガーがかかった最新の画面を表示するため、過去の波形データは失われます。DL850Eでは、ユーザーの設定無しに自動的に、過去に取り込んだ波形を最大5000個、アクイジションメモリーに保持できます。
過去に取り込んだ波形(ヒストリ波形)のうち、指定した1波形を画面に表示したり、全ての波形を一括して表示したりできます。また、ヒストリ波形に対してズームやカーソル測定、パラメータ測定やFFT、演算や統計処理などができます。

DL850E:ヒストリ機能

DL850E ヒストリ機能

 

リスト表示

ヒストリ波形のレコード番号とタイムスタンプをリストで一覧表示できます。
ハイライトしたヒストリ波形を表示するので、波形を確認しながら、異常波形発生時刻を確認できます。

DL850E:ヒストリ波形のリスト表示例

DL850E ヒストリ波形のリスト表示例

 

ヒストリ波形から波形検索

異常波形だけを取り出したいときには、条件を設定して検索することができます。画面内に四角いゾーンを作成し、ゾーンを通るか通らないかで抽出できます。また、振幅などのパラメータで抽出することもできます。
測定時にヒストリ機能を意識する必要はありません。測定後にいつでも呼び出すことができます。呼び出した波形でズームやパラメータ測定もできます。

DL850E:ヒストリ機能での波形ゾーンサーチ

DL850E ヒストリ波形のゾーンサーチ検索例

ポイント

測定時にヒストリ機能を意識する必要はありません。
測定後にいつでも呼び出すことができます。
呼び出した波形でズームやパラメータ測定もできます。

 

長時間連続記録(ストリーミング)

DL850Eは、内蔵メモリーへの記録に加え、内蔵HDDや外部HDD(最大2TB)、PCへの長時間連続記録が可能です。

DL850E:HDD・PCへ長時間連続記録

ハードディスク記録

500GB内蔵ハードディスク(オプション/HD1)または外部HDDインタフェース(オプション/HD0)を搭載すると、測定データを直接ハードディスクへ記録することができます。長時間の評価試験でも100kS/s、16CH同時に10時間の計測が可能です。(*1)
*1 /HD0と/HD1は同時には搭載できません。外部HDDインタフェースの場合は、接続する機器の性能に依存します。

記録時間(/M2 オプション指定時)*³

サンプルレート

1ch使用時

16ch使用時

32ch使用時*²

1MS/s

10時間

-

-

200kS/s

2.5日

-

-

100kS/s

5日

10時間

-

50kS/s

10日

20時間

10時間

10kS/s

50日

5日

2.5日

1kS/s

200日*¹

50日

20日

*1: ハードディスク記録は、最長200日です。
*2: 720254モジュール使用時
*3: 記録時間は、メモリー量に依存します。

 

PCへの連続記録 ‒アクイジションソフトウェア‒

標準添付のアクイジションソフトウエアをPCにインストールすることで、DL850Eの測定データを、EthernetまたはUSB経由でPCのストレージに連続記録することができます。
DL850EをPCに接続すれば、搭載モジュールを自動認識します。設定ウィザードに従って設定すれば、測定開始ボタンをクリックするだけで長時間記録を開始できます。

→詳細はこちら

DL850E:標準添付のアクイジションソフトウェア

DL850E アクイジションソフトウェア概要

 

測定チャネル数と最高サンプルレート

測定チャネル数*

最高サンプルレート

1

1MS/s

2~3

500kS/s

4~8

200kS/s

9~16

100kS/s

*:測定チャネル数にサブチャネルは含みません。

 

異常現象の波形取得 “シンプル&エンハンストトリガ機能”

シンプル&エンハンストトリガ

簡単にすぐ使える“シンプルトリガ”と、確実にとらえるために多彩な組み合わせが可能な“エンハンストトリガ”を使用できます。
グラフィカルなユーザーインタフェースでエンハンストトリガの条件設定には論理条件を示すイラストが表示されているため組み合わせを一目で確認できます。

・シンプルトリガ:

  • エッジ/時間

・エンハンスドトリガ:

  • A -> B(N)/A Delay B/Edge On A/OR/AND/Period/Pulse Width/Wave Window

DL850E:A Delay Bトリガ設定画面

Wave Windowトリガ

Wave Windowトリガは、現波形直前の数サイクルの波形を元に作成したリアルタイムテンプレートと現波形を比較し、現波形があらかじめ設定したテンプレートの許容幅を外れるとトリガをかけます。
Wave Windowトリガを使用すると、典型的な電源トラブルである、瞬停、サグ、サージなどに加え、周波数変動、電圧降下なども効率よく検出できます(対応波形は40~1,000Hzまでの交流波形)。

Wave Window トリガ

DL850E Wave Window トリガ

 

アクションオントリガ

トリガ発生時にあらかじめ指定した複数の動作をさせることができます。たとえば波形取得ごとにデータを保存したい時などに自動化できます。

DL850E:アクションオントリガ機能

DL850E アクションオントリガ

 

正確な時刻同期測定

IRIG(/C20オプション)またはGPS(/C30オプション)の機能を利用することで、複数台またはエリアの離れた地点に設置されたスコープコーダの時刻同期によるデータ測定が可能です。

IRIGインタフェース(/C20オプション)

IRIGのタイムコード信号*を使って複数台のDL850Eを時刻同期できます。

DL850E:IRIGを使った複数台時刻同期定

*IRIGとは,Inter-Range Instrumentation Groupの略で、米国の軍用規格として誕生し、航空・宇宙関係の データレコーダで使われています。キャリア周波数が1kHz/10kHzのASK(振幅変位)変調信号で、最高 1us程度の同期精度を持ちます。
DL850E対応フォーマット:A002、B002、A132、B122

GPSインタフェース(/C30オプション)

オプションのGPSアンテナを接続することで、DL850Eの内部時刻とサンプリングクロックをGPSのクロックに合わせて測定できます。これにより、離れた複数の地点での測定の同期計測が可能です。

DL850E:GPSを使った時刻同期

 

お電話によるお問い合わせ
横河計測 カスタマサポートセンター
フリーダイヤル:0120-137-046
受付時間:平日 9:00-12:00、13:00-17:00

リアルタイム演算、ディジタルフィルタ(/G3オプション)

演算専用のDSP(ディジタル・シグナル・プロセッサ)を搭載し、波形捕捉中にチャネル間の演算をリアルタイムに行います。
GAUSS、SHARP、IIR、MEAN(移動平均)のディジタルフィルタのほか、係数付四則演算、微積分や高次式など37種類の演算ができます。
フィルタは、他の演算とは独立に設定できます。フィルタ後または演算結果の波形をトリガーソースに設定して、トリガーをかけることもできます。

電気角の演算例

DL850E:電気角をリアルタイム演算

モーター位相差(電気角)リアルタイム演算例

DL850E:リアルタイム演算機能

例えば、Electrical Angle関数を使って電流波形の基本波成分を離散フーリエ変換により求め、この基本波成分とモータ機械回転角との位相差をリアルタイムで演算し、トレンド表示します。高調波成分(ノイズ)が含まれていても正確な位相差を測定できます。

 

レゾルバの演算例

回転角度の検出装置であるレゾルバには、2つのコイルが回転子に対し90度ずれた位置に取り付けてあります。レゾルバ関数を使えば、レゾルバからのSIN信号、COS信号、励磁信号から回転角を演算、表示します。三相レゾルバに対しても同様の演算が可能です。

DL850E:レゾルバ回転角をトレンド表示

DL850E レゾルバの演算例(下段はズーム画面)

 

ディジタルフィルタ

ディジタルフィルタでは、ローパス、ハイパス、バンドパスのフィルタが設定可能で、ノイズの除去や観たい帯域のみの信号を抽出することが可能です。

フィルタの種類:

  • Gauss(LPF)
  • SHARP(LPF/HPF/BPF)
  • IIR(LPF/HPF/BPF)
  • MEAN(LPF)

DL850E:ディジタルフィルタ機能

DL850E リアルタイム演算ブロック図

 

電力演算をリアルタイムに実行 - 電力演算(/G5オプション)-

有効電力、力率、積算電力、高調波など最大126種類の電力パラメータを演算し、それらのトレンド波形を表示します。測定する電圧、電流信号と、それを使って演算した電力パラメータのトレンド波形を同時にリアルタイム表示します。電力パラメータのトレンド波形でトリガをかけることも可能です。演算値は100kS/sで更新します。最高演算レートは10MS/sで、高周波信号でも正確に演算します。
高調波解析においては、実効値解析モードと電力解析モードの切り替えが可能で、次数データは波形の他にバーグラフやベクトルグラフとして表示することができます。(/G5オプションには、/G3オプションの機能も含まれます。)

DL850E:リアルタイム電力演算機能

 

インバータ・モーターテストの例

6入力(3-電圧&3-電流)の波形を2系統測定し、元波形と同時に電力パラメータのトレンド表示が可能です。サイクル毎に有効電力/皮相電力/無効電力/力率/位相角/周波数などの演算を実行するため過渡状態での電力項目の詳細な評価が可能です。

DL850E:モーター・インバータテスト例

DL850Eを使ったインバータ・モーターテスト例

 

豊富な関数でほしい波形をダイレクト表示 - ユーザー定義演算(/G2オプション)-

標準で四則演算や時間シフト、FFTなどの演算が行えるので、オフセットやスキューの補正をした波形を表示できます。また、ユーザー定義演算(/G2オプション)を追加すれば、三角関数、微分・積分、ディジタルフィルタ、などの豊富な関数を組み合わせて演算ができます。

ユーザー定義演算の設定画面で、画面のボタンをクリックするだけで、自由に演算式を作ることが可能です。メジャーパラメータを係数として使用することもできます。

DL850E:ユーザー定義演算設定画面

DL850E ユーザー定義演算の設定画面

 

FFTによる振動解析の例

ユーザー定義演算オプションを搭載すると、同時に2つのFFT解析ウィンドウを表示できます。
振動・衝撃テストをはじめ、異常振動に対する簡易評価を他の信号と同時に計測して解析することができます。

DL850EのFFT解析例

DL850EのFFT解析例

 

測定結果の紙出力

DL850E/DL850EVから、以下のプリンタへ出力が可能です。

  • 内蔵プリンタ:オプション/B5
  • ネットワークプリンタ:同じネットワーク上のプリンタ
  • USB プリンタ:USB で接続されたプリンタ

*動作確認済みプリンタ一覧

DL850E:内蔵プリンタへの出力例

DL850E 内蔵プリンタへの出力例

 

A4サイズロール紙への波形プリント(ファームウェア Ver 3.21以降で対応)

DL850E/DL850EVとモバイルプリンタ (注) をUSBインタフェースでダイレクト接続し、測定した波形をプリント出来ます。チャートレコーダのように、ワイドな紙幅へ高分解能で波形プリント出来ます。時間軸を拡大して、ロール紙へのロングプリントも可能です。
測定終了後、画面に表示している波形をプリント出力します。測定しながらのリアルタイムプリントには対応しません。
(注: ブラザー工業株式会社製モバイルプリンタ PJ-763/ PJ-723/ PJ-663/ PJ-623)

プリンタ接続

DL850E/DL850EV

ブラザー工業株式会社製モバイルプリンタ
PJ-763/ PJ-723/ PJ-663/ PJ-623

最新機種や製品については、ブラザー工業株式会社コールセンターまでお問合せください。

DL850E:ロール紙へのロングプリント例

DL850E ロール紙へのロングプリント例

 

MATLABファイルフォーマットでのデータセーブ
(ファームウェア Ver 3.21以降で対応)

測定波形を.MAT形式でファイル保存可能です。MATLABから直接そのファイルを開くことが可能なので、波形データをMATLABで解析する場合に便利です。

DL850E:測定データをMAT形式で保存可能

MathWorks社が開発・提供している数値解析ソフトウェアです。
MATLABから計測器を直接アクセスする場合は、MathWorks社のInstrument Control Toolboxをご利用ください。詳細はこちら

 

多彩な接続インタフェース

インタフェース

 

多用なソフトウェアを用意 -遠隔操作から報告書作成までー

Xviewer/XviewerLITE
DL850Eで測定したデータをPCで表示、解析、報告書作成が可能です。DL850Eの遠隔操作も可能です。

XviewerEYE
映像データと波形データをリンクして、再生・逆再生・コマ送り・早送りができ、波形データのカーソル位置に同期した映像が表示できます。

XWirepuller
DL850Eの遠隔操作を行います。Xviewerの計測器制御とほぼ同等機能です。

アクイジションソフトウェア
DL850Eで測定したデータをPCへ長時間連続して記録できます。

エンジン燃焼圧解析ソフトウェア
ガソリン/ガス/ディーゼルエンジンの筒内圧の波形モニタ機能で燃焼状態を確認しながら、計測データの収集指示をすることができます。

その他にも、多様なツールソフトウェア、USBドライバやLabVIEWドライバを用意してあります。

 

市販解析ソフトウェアとの連携

各種解析ソフトウェアへデータインポート

DL850E/DL850EVで測定したデータを、DIAdem*¹、FAMOS*²、DADiSP*³各解析ソフトウェアにインポートできます。詳細および各ソフトウェアについては、それぞれの供給元web site等を参照してください。

詳細はこちら

各ソフトウェア問い合わせ先:
*¹:共和電業株式会社
*²:株式会社 東陽テクニカ
*³:株式会社CAEソリューションズ

 

複数台連結同期(特別注文対応 ※2

1台のマスター機から最大3台のスレーブ機をコントロールすることで、最大4台のDL850E/DL850EVの合計32スロットに装着したモジュールで、多チャネルの測定を実現します。

  • マスター機とスレーブ機をケーブルで接続、同期した測定が可能
  • マスター機からスレーブ機のトリガ、スタート、サンプリングを同期
  • 最大、1MS/s × 128ch※1 の測定が可能
  • 同期により測定したデータは、別売のXviewerで表示可能

※1:720254モジュール使用時
※2:この複数台連結同期は特注品対応になります。詳細は担当営業へお問い合わせください。

複数台連結同期

 

仕様(本特注仕様は予告なく変更になることがあります。営業員へ確認、お問い合わせください。)

項目

特注品仕様

連結機能

マスター機から専用信号線を介してスレーブ機を同期運転

使用端子

EXT I/Oを使用

コネクタ形式

RJ-11モジュラジャック

最大連結台数

4台(マスター1台、スレーブ3台)

トリガモード

オート、ノーマル、シングル、オンスタート

ユニット間トリガ

ユニット間トリガはOR

IRIG出力

トリガ出力端子からIRIG信号を出力可能
IRIG機能を用いて、マスター・スレーブ間で時刻/サンプリングを同期
出力形式 B002準拠

CAN/CAN FD/LIN/SENT各モニタモジュールが搭載可能。
AC/DC両電源駆動に対応(/DCオプション)
自動車設計・開発に“最適な”専用スコープコーダDL850EV

DL850EV スコープコーダ・ビークルエディションは、DL850E(標準モデル)をベースに、主として自動車開発・評価で必要とされる機能を強化した製品です。 CAN/CAN FDモニタモジュール(720242)、CAN&LINバスモニタモジュール(720241)さらにSENTモニタモジュール(720243)をサポートしています*ので、車載ネットワークの各プロトコルの通信データをトレンド波形としてモニタ表示できます。また、モニタしたトレンド波形でトリガーをかけることもできます。/DCオプションを指定すれば、通常のAC電源に加え、カーバッテリなどのDC電源を使ってDL850EVを駆動できます。

* 720241、720242および720243各モジュールをご使用の際、/G5オプション機能と同時使用できない場合があります。

DL850EV スコープコーダ・ビークルエディション

 

実測信号とCAN/CAN FDバス信号との比較検証例

CAN/CAN FDバスデータの物理値トレンドと、関連する実測波形を同じ画面で一度に確認できます。例えば、イグニッションスイッチのON/OFF信号とその指令に対応するCAN/CAN FDバス信号、および関連する圧力センサー等からの実測信号を同じ画面で確認し、それらの信号の相関関係を検証できます。

DL850EV:車載バスデータと物理信号の同時測定

DL850EV 車載バスデータと物理信号の同時測定

 

DL850EV:車載バス信号のトレンド表示

DL850EV 実測信号と車載バスのトレンド表示例

 

車載ネットワーク定義ファイルの利用(CAN DBC、LIN LDF)

収集するデータの指定は、ディジタルコード(Hexや数値)で指定するだけでなく、通信データ定義ファイル(CAN DBCまたはLIN LDF)から読み込むことができます。
弊社フリーソフトウェア“Symbol Editor”を使い、これらの定義ファイルから弊社独自のシンボル定義ファイル(sbl形式)に変換します。このシンボル定義ファイルをDL850EVにインポートするだけです。

DL850EV:フリーソフトウェア“Symbol Editor”

Symbol Editorを使った定義ファイルのDL850EVへの読み込み

 

AC/DC両電源駆動に対応(/DCオプション、DL850EVのみ)

/DC DC12V電源オプションを追加すれば、本体のAC電源駆動に加え、DC12VバッテリやシガレットライターソケットからのDC電源での駆動が可能です。

DL850EV:/DC DC12V電源オプション

DL850E /DCオプション

シガレットライターソケットを持つ市販のバッテリを使えば、電源の無い環境での長時間の利用が可能です。駆動時間はバッテリの容量によります。

 

DL850Eにおいて、下記の他社製機器との組み合わせ動作が確認されています。
なお、正常動作を保証するものではありませんので、あらかじめご了承ください。

動作確認済みSDカード

メーカー

製品名・型番

規格

容量

Panasonic

RP-SDWA16G

SDHC

16GB

Panasonic

RP-SDWA32G

SDHC

32GB

東芝

SD-NFC08GB

SDHC

8GB

東芝

SD-K32G

SDHC

32GB

東芝

FlashAir SDHC W-03*1

SDHC

32GB

東芝

FlashAir SDHC W-04*1

SDHC

32GB

SanDisk

SanDisk SDHCカード

SDHC

16GB

SanDisk

Ultra PLUS 16GB

SDHC

16GB

SanDisk

SanDisk SDHCカード

SDHC

32GB

SanDisk

SanDisk Extreme

SDHC

32GB

SanDisk

SanDisk Extreme PRO

SDHC

32GB

■ 補足情報

  • SDカードは、事前に動作の確認を行った上でご使用ください。
  • SDカードは、フォーマットしてからご使用ください。
  • SDカードへのファイル作成および削除を繰り返すと、ファイルアクセスの動作が遅くなることがあります。
    その場合、SDカードをフォーマットするか、新しいSDカードをお使いください。
  • *1: 測定データの書き込み動作中に、WiFi経由でのファイルアクセスを行わないでください。書き込みデータの欠損・遅延が発生する場合があります。
  • 最新のファームウェアでご利用ください。
 

プリンタ情報

メーカー

製品名・型番

ブラザー工業株式会社

モバイルプリンタ
  PJ-763/ PJ-723/ PJ-663/ PJ-623
  RJ-4030 等

株式会社日本HP

インクジェットプリンタ 単機能タイプ *1
  HP OfficeJet 100 Mobile Printer
  HP OfficeJet 200 Mobile Printer
  HP OfficeJet Pro 6230 等
  HP OfficeJet Pro 8210 等

■補足情報

*1:画面のハードコピー(モノクロ/カラー)のみ対応します。
   ロングプリントには対応しません。

アプリケーションノート
271 KB
概要:

【検索キー】DL8, DL85, DL850, DL, WT1, WT18, WT180, WT1800, WT

アプリケーションノート
270 KB
アプリケーションノート
287 KB
業種:
アプリケーションノート
264 KB
アプリケーションノート
カタログ
取扱説明書
ソフトウェア
ファームウェア
外形図

製品紹介

使い方

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