測定器事業(T&M) 製品Index 製品検索 サイトマップ サービス/サポート お問合せ
ホーム > 技術情報 > 各種産業と計測技術 > 21世紀のくるま社会における環境・エネルギー展望
21世紀のくるま社会における環境・エネルギー展望

早稲田大学
理工学部 機械工学科
教授
大聖 泰弘 様

●1946年 12月7日生まれ
●1970年 早稲田大学 理工学部 機械工学科卒業
●1972年 同 大学院理工学研究科修士課程修了
●1976年 同 博士課程修了
●1976年 早稲田大学 理工学部 助手
●1978年 同 専任講師
●1980年 同 助教授
●1985年 同 教授

所属学協会
環境省中央環境審議会委員
東京都環境審議会
NEDO高効率クリーンエネルギー自動車技術検討会委員長
日本機械学会(エンジンシステム部門・運営委員、研究協力部会委員・委員長等)
自動車技術会(国際担当理事、評議員、各種委員会委員長等)
日本燃焼学会
米国SAE(Organizer)

早稲田大学 理工学部
機械工学科 ホームページ URL
http://www.mech.waseda.ac.jp

早稲田大学 理工学部 機械工学科
大聖 泰弘 教授に伺う

Question
21世紀は環境の世紀と呼ばれています。現在の自動車は化石燃料を使っており、環境への悪化や資源枯渇問題が懸念されている状況をお聞かせください。

 これからくるま社会が進行していくと、環境の悪化を招くと同時に大量の石油を消費します。日本だけでも年間一人あたりドラム缶10本(日本全体で2億5000万キロリットル)の石油を消費しています。そのうち4本が自動車で消費されていますので、自動車がいかに大量の石油を使い、環境に与える影響が大きいかわかると思います。
 石油は有限な資源なので、世界中で石油の消費が増えれば、いつかは生産のピークいわゆる“Oil Mountain”がきます。また、人口の多い中国やインド、東南アジアなどで生活の質的向上やモータリゼーションの進展により、石油のニーズが拡大すれば、ピークの時期は早まるでしょう。世界全体の経済成長の度合いや消費の仕方によって全く違うシナリオになると思いますが、今後の石油の資源動向は我々にとって非常に気になるところです。



 石油消費量の中で大きな割合を占めている自動車の使い方には、1.物を運ぶ 2.人の移動 3.楽しみ の3つがあると思いますが、今後、自然や環境を守りながら自動車をどのように上手く活用していくかが問われています。

Question
自動車がもたらす環境への悪影響を軽減するために、ガソリン車やディーゼル車のエンジン研究でしなければならない課題をお聞かせください。

 ガソリン車はエンジンのコントロール技術や後処理技術により、今では排ガスの濃度が30年前に比べて数百分の一まで改善されましたが、ディーゼル車に比べ燃費は悪く石油を多く消費します。その一方でバスやトラックなどに多いディーゼル車は、燃費が良いけれども排ガスの汚染濃度が高く、環境の悪化をもたらします。
 世界の自動車メーカでは、ガソリン車の燃費をいかに良くするか、ディーゼル車の排ガスをいかにきれいにしていくかを最重要テーマとして取り組んでおり、これから10年位の間で、今ある技術を改善しながら燃費の改善、排ガスのクリーン化への達成は可能と思います。





下のバー(著作権表示)