| 株式会社安川電機
モーションコントロール事業部
沢 取締役に伺う |
モータは発明以来、社会のあらゆる場所で使用され、今やモータなしの社会は考えられません。また、モータの回転速度を可変制御する装置もインバータを代表して急速に発展しています。今回のインタビューは、サーボモータの分野で日本を代表する株式会社安川電機の沢取締役にお話しを伺います。
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Question 安川電機様のモータ事業をスタートされたきっかけを教えてください。
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| 当社の電気機器の歴史は、九州にある筑豊炭田の炭坑用の巻き上げ装置から始まりました。今年でちょうど米寿の88年になります。その後は、北九州の黒崎に本社を構え、新日本製鐵株式会社(当時は八幡製鐵)が隣接していたという地の利もあり製鉄用の電気機器を開発してまいりました。石炭や鉄鉱石などを溶鉱炉に運び、溶かした鉄を徐々に冷やして固めながら、角柱状のスラブやビレットを切断、搬送する連続鋳造設備を手がけました。製鉄の上流から下流まで「モノ」が流れていく過程で、それを「運ぶ」という行為に電力を動力に変換する電動力応用技術が用いられ、鉄鋼業以外にも製紙産業の紙の巻き取りや繊維産業の糸の巻き取りなどにも使われました。
その後、モータがもっと小さく速く動かないかという要求からサーボモータが誕生しました。半導体製造装置で使われるワイヤボンダーなどに使うモータで、製鉄用に比べて非常に速い動きが要求されます。安川電機は、1960年にサーボ性能を極限まで追求した「ミナーシャモータ」や薄型の「プリントモータ」などユニークなモータを生み出したことにより、サーボモータの分野を確立していきました。そのモータが様々な分野で使われるようになり、今のメカトロニクスという分野が伸びてきたと思います。
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Question
そのような歴史から発展したサーボ、インバータは、現在はどのような分野で活躍しているのでしょうか。
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| モータは、電気エネルギー(電力)を機械エネルギー(動力)に変換する装置として、社会のあらゆる場所で使用されています。ものづくりの現場で、「形のあるものを搬送する」ところでは、ほとんど使われており、幅広い分野で活躍しています。
例えば、サーボモータは、ロボットのアームを動かしたり、工作機械の加工物で刃物を動かしたり、コンデンサ部品のフイルム巻き取り装置やプレスブレーキ、繊維機械やプリント基板の部品を実装するチップマウンター、射出成形機やボンディングマシーンに使われ、インバータは、エスカレータやエレベータなどのモータドライブに使われています。
しかし、モータやインバータは、あらゆる分野で多くの機械の利便性を高める一方、電動力応用分野で使用される電力が、総電力の約70%を使用するという大きなエネルギー消費分野でもあるため、「省エネルギー」が求められています。
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