ページ内を移動するためのリンクです。
グローバルナビゲーションへ
本文へ
サイト情報へ

GLOBAL TOP

CLOSE



環境性能を追求したEV、HEV開発で役立つ測定器

解説

2.インバータ・モータの評価

モータを駆動するモータドライバにはインバータ技術が用いられており、直流電力を交流電力に高効率で変換する性能が求められます。その大容量化に伴い、大電流による導電ロス低減のために、昇圧コンバータを併用して高電圧化するケースも増えていることから、装置全体としてモータドライブ方式は複雑になっています。その要となるインバータを評価するうえで、入出力間の効率測定は欠かせない項目ですが、それに伴う重要なポイントを挙げると以下のようになります。


  • 高電圧・大電流のセンシシング技術
  • 測定系統全体での耐ノイズ性能
  • 基本波成分の測定確度
    モータはL負荷のため、電力としては基本波成分が支配的となり、測定帯域よりも重要なポイントとなる
  • 入出力間の同時測定
    ノイズの影響もあるが、インバータでは出力変動が激しいため安定した測定データが得られ難い
  • 駆動方式に直結し、不具合解析に役立つ周波数解析性能

プレシジョンパワーアナライザWT3000図1の「プレシジョンパワーアナライザWT3000」は、変換効率を高精度に測定するために多チャネル入力モデルでは世界最高クラスの高精度±0.06%を実現した電力計です。最大4chまで入力できるため、三相系統の入出力間(いずれも三相3線式)や直流入力に対する三相出力等の(三相3線式もしくは三相4線式)インバータの電力変換効率およびモータ効率をより高精度に評価できます。電圧は1,000Vまでを直接入力することが可能で、電流は専用の電流センサユニットを組み合わせて600Aまで測定可能となっています。パワーアナライザと専用電流センサとは、その組合せにより優れた耐ノイズ性が得られます。その他の機能として、波形観測機能や高調波解析機能、FFT機能を有し、電力の測定だけではなく周波数成分解析を同時に行えるため、ドライバの駆動波形観測によって不具合の解析装置としても活用できます。

モータおよびモータドライバの設計においては、制御パラメータの一つとしてモータのインピーダンスを必要とする場合があります。この際、一般的にはLCRメータ等でモータの静的特性を測定しますが、大容量のモータの場合は、負荷電流による発熱の影響によって静特性と異なる場合もあります。パワーアナライザには、演算機能によってインピーダンスを算出する機能が搭載されているので、実負荷状態のインピーダンスを測定でき、設計段階での効率的な評価が可能となります。