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「不確かさ」はじめの一歩

 表2 表1の校正の不確かさの要因抽出と検討結果 表に残った項目に対して不確かさの大きさを
計算していきます。
項番
不確かさの要因
検討
タイプ*
(直流電圧発生器に関する要因)
1
直流電圧発生器の校正値の不確かさ 直流電圧発生器の校正証明書から得られる
B
2
直流電圧発生器の経時変化 過去の校正データのばらつきを評価する
A
3
温度の影響 温度係数を求めて、予測値と上下限区間を評価する
B
4
湿度の影響 湿度が、不確かさの要因となるのは、部品表面の漏れ電流と考えられるが、稼働状態の電子機器では無視できる 
(ディジタルマルチメータに関する要因)
5
繰り返し測定による測定値のバラツキ 得られた測定値から、ばらつきを評価する
A
6
DMMの分解能による
不確かさ
最小分解能の大きさの影響がある
B
7
グランドループ・磁気ループによる影響 一般に交流成分であり測定のばらつきに含まれる
8
接続ケーブルの影響及び接続の再現性 熱起電力の影響を受けないように出力の安定を確認することで影響は無視できる


*不確かさの評価タイプ
Aタイプの評価: 実際に自分で測定を行ったデータについて統計的に解析することから不確かさを
推定する。
Bタイプの評価: Aタイプ以外の情報に基づいて標準偏差に相当するものを推定する。
校正証明書に記載された数値データなど利用可能。

おわりに

「不確かさ」は難しいという思い込みから、その解析に手をつけない人がいますが、まず、要因抽出を行うことから始めましょう。そして、その中から測定結果に小さな影響しか与えないものやダブルカウントしているものを削除してみましょう。それが不確かさ解析の第一歩です。残った要因の不確かさの算出は、いくつかの本を参考にして挑戦してみて下さい。最初は大変ですが、不確かさ算出のルールはひとつだけですから苦労は最低限ですむはずです。


参考文献
「計測における不確かさの表現のガイド」 飯塚幸三 監修 (財)日本規格協会
「計測の信頼性評価」 今井秀孝 編 (財)日本規格協会
「計測における不確かさ評価の研究-ディジタルマルチメータ直流電圧レンジの校正-」
  (2002年8月) (社)電子情報技術産業協会
「測定の不確かさを知っていますか?」(2003年1月) (社)日本計量振興協会