横河バイオフロンティア株式会社

Bloom Biorenewables SAとの次世代セルロース材料に関するPoC事例

 横河バイオフロンティア株式会社とBloom Biorenewables SA (以下、Bloom) は、2019年よりバイオマスの高付加価値化、原料サプライチェーン、革新的なバイオマス由来製品の研究開発で協力関係を築いてきました。今回、Bloom独自の技術(aldehyde-assisted fractionation, 以下、 AAF)により作製したAAFセルロースを用い、横河バイオフロンティアがこれまで開発してきた硫酸エステル化セルロースナノファイバー(S-CNF)の製造が可能であることを確認致しました。AAFセルロースを用いて製造するS-CNFは、さまざまな用途領域で機能を発揮する可能性があります。さらに、日本のスギ材およびヒノキ材をBloom のAAF 技術に適用することで、AAFセルロース獲得とリグニン誘導体製造などの高付加価値化プロセスを効率的に実施できる事も合わせて確認致しました。
 今回のPoC(Proof of Concept、概念実証)は、Bloomと横河バイオフロンティアのS-CNFを通じたバイオ - サーキュラーエコノミーのさらなる発展に繋がる基盤技術の実証となりました。横河バイオフロンティアとBloomは、AAFセルロースに関する長期視点での検討を進めてまいります。

Bloom Biorenewables SA:
 Bloomは、バイオエコノミーの拡大に向けて世界の最前線で活動するスイスのスタートアップ企業です。 同社は木材や各種バイオマス残渣を用いた持続可能な手法により、プラスチック、ファインケミカル、燃料などを製造する技術を開発しています。 BloomのAAF技術は、バイオマスの分離精製中に生じやすい天然化学物質の変質を抑止する点において既存技術に対するアドバンテージがあります。
For more information, visit  www.bloombiorenewables.com

横河バイオフロンティア株式会社:
 横河バイオフロンティア株式会社は、横河電機株式会社の100%子会社です。 横河バイオフロンティアは持続可能な炭素循環の実現を目指し、ナノセルロースや微細藻類などの高付加価値バイオマス素材の技術開発と事業化に注力しています。 また、横河バイオフロンティアは長年のIA(Industrial Automation)業界での経験と知見を活かし、バイオマス素材の普及に貢献していきます。
For more information, visit  www.yokogawa.com/jp-ybf

横河電機株式会社: 
 横河電機は、エネルギー、化学、素材、医薬品、食品など幅広い業界のお客様に計測・制御・情報分野でソリューションを提供しています。 横河電機はお客様の生産や設備そしてサプライチェーンの最適化といった課題に対しデジタル技術を効果的に適用し、自律的な運用への移行を進めています。
横河電機株式会社は1915 年に設立され、現在は61 か国  122 社で事業を展開しています。 17,000 人を超える従業員を通じたグローバル ネットワークにより、持続可能な社会に向けて取り組みを続けています。
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