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COLUMN
コラム
ドライアイスと液体窒素で温度を操る!
🔹 温度計の校正を行う際に、お客様からマイナス温度の校正ポイントの依頼をいただくことがあり、その際の寒剤として、ドライアイスや液体窒素を使用することがあります。
🔹 今回はそんな寒剤について、実際の温度計の校正方法も含めてご紹介します。
ドライアイスとは
🔹 ドライアイスは、二酸化炭素(CO₂)を固体化したものです。通常、二酸化炭素は気体ですが、約 -78.5℃という非常に低い温度で固体になりこの固体状態の二酸化炭素を「ドライアイス」と呼びます。
🔹 このドライアイスは製油所の精製過程などに出る副産物です。特徴として、溶けて水になるのではなく、固体から気体に変化(昇華)します。これにより、冷却後に水が残らないことから「ドライ(乾いた)アイス」と呼ばれています。

液体窒素とは
🔹 窒素(N₂)とは、地球の大気の約78%を占める気体ですが、この窒素(N₂)を極低温で液化したものを液体窒素といいます。
🔹 特徴として、沸点は-196℃(77K)の極低温で、常温ではすぐに蒸発をします。

取扱いの注意事項
ドライアイス
🔹 ドライアイスは昇華して気体になると体積が約750倍に膨らみ、密閉すると爆発の可能性があり大変危険です。そのため、ペットボトルやビンなどの容器に入れないようにします。
🔹 換気のない部屋での使用、取扱いは中毒、酸欠になる可能性があります。そのため、換気が出来る部屋で換気をして使用します。
🔹 ドライアイスは直接手で触ると凍傷になる恐れがあるため、取り扱いには厚手断熱手袋(冷凍庫作業用)を着用します。
液体窒素
🔹 液体窒素の温度は大気圧下で-196℃(77K)であるため、取扱いの際は飛散防止のため保護眼鏡や凍傷防止のため革手袋を使用します。吸水性の高い軍手では、液体窒素が染み込み、急速に気化し、手袋内部で皮膚に密着した状態で冷却が続くため、非常に危険です。
🔹 ドライアイスや液体窒素などの極低温の寒剤への取扱いには十分注意していく必要があります。
温度計校正
・ドライアイスや液体窒素等の寒剤を使用した温度計の校正をご紹介します。
1. 測温抵抗体温度計ループ
2. 熱電式温度計ループ
精度維持のため、デジタル温度計を使用して指示校正を実施しています。


🔹 寒剤としてドライアイス+エタノールを用いれば、マイナス20~40℃の校正ポイントの温度をつくることが可能です。例えば血液製剤を凍結させるための装置に付随する温度計の校正では、ドライアイスを用いることが一般的です。
🔹 一方で、さらに低いマイナス温度の校正ポイントを求められる場合には、寒剤として、液体窒素を使っています。例えば、細胞、ワクチンを保存するための装置に付随する温度計校正では、-196℃1点となりますが、液体窒素を用いて校正しています。
🔹 今回ご紹介しましたドライアイス、液体窒素を使用した温度計の校正実績も多数ございますので、是非弊社までお問合せください。
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