横河バイオフロンティアのS-CNF™粉末は、独自技術により開発した
硫酸エステル基を有するセルロースナノファイバーの粉末です。
S-CNF™分子骨格中に導入した硫酸エステル基の強い静電反発力
により、従来困難と言われていた水への簡便な分散と、
チキソトロピー性等の各種特性維持を両立したセルロースナノ
ファイバーの粉末化を達成いたしました。
粉末化による配合自由度の高さ、保管・輸送といったハンドリング性
の大幅な向上はもちろん、セルロースナノファイバー特有のチキソ性
の付与、分散安定化、乳化安定性といったユニークな特性を、
幅広い用途・条件での応用にご検討いただけます。
また、 S-CNF™は一般的なセルロースナノファイバーならではの
物理特性を持ちます。
S-CNF™の化学構造イメージ
S-CNFTMの粉体は、非常に平易な処理で水に分散させることができます。
90%以上の高透過率や粘度等の物性を簡単に得ることができます。
S-CNFTMは純度99%以上の粉末での提供のため、
お客様に自由な添加処方を設計いただけます。
また防腐剤・防カビ剤等の不純物も無添加です。
純度99%のS-CNFTMの粉末は、従来品のスラリーに比較し、
冷蔵庫の保管スペースを大幅に節約することができます。
保管・輸送にかかわるCO2の削減にもつながります。
S-CNFTMは水分散液中で粉体微粒子の表面に吸着することで分散・凝集を
防止し、また沈降を抑制する高い効果を発揮します。
粒子の親水性・疎水性問わず分散することができます。
S-CNFTMは水分散液中で界面活性剤のように働き、水と油を乳化させる
機能があります。その効果は長時間続き、安定性の高いエマルジョンを
得ることができます。
S-CNFTMの水分散液は粘性が高く、わずかな添加量で増粘剤としての
機能を発現します。また、チキソトロピー性を有することから、
広い用途で粘度コントロール剤として活用することができます。
S-CNF™フィルム(開発品)は高レベルの平滑性、光透過性、酸素などに対するガスバリア性、帯電防止効果を有しております。
そのため、電子材料、光学材料、パネル、包装、ラッピングフィルムへの応用が期待されます。
また、植物由来の素材であり、生分解性を有しているため、環境負荷が極めて小さいフィルムとなっております。