甲府事業所は、1974年に操業を開始したYOKOGAWAグループおよび横河マニュファクチャリング最大の製造拠点です。1981年にはトヨタ生産方式を源流とする製造手法を取り入れ、現在のYOKOGAWAのものづくりの基盤となっている事業所でもあります。敷地面積は12万平方メートルと、国母工業団地一の広さ*があり、従業員数は約900人、うち約800人*が横河マニュファクチャリングの従業員として働いています。生産性の向上、デジタル技術の導入による変革(DX)、二酸化炭素排出の抑制など、多くのテーマで成果を上げてきた甲府事業所は、変革を遂げられる工場として製造業のお客様から高い関心を寄せられ、工場見学やコンサルティングのサービスも提供しています。
*2024年時点
YOKOGAWA甲府事業所 50周年記念ヒストリービデオはこちら
〒400-8558
山梨県甲府市高室町155
▶MAP
JR中央線 甲府駅南口からタクシーで約15分
乗用車 中央自動車道甲府南インターから新山梨環状道路経由で約11分
差圧・圧力伝送器は、YOKOGAWAグループの制御事業における主力製品のひとつです。工場やプラントにおいて、パイプラインや配管に流れる流体の圧力を測定して電流信号やデジタル信号に変換し、上位の制御システムに伝送する計測機器です。上下水道、発電、石油・ガス精製、衣料品やプラスチック製品の素となる石油化学素材の精製、製紙など、私たちの生活を支えている社会インフラと呼べるような設備で多く使われています。測定誤差が出にくい高信頼性、過酷な環境でも壊れにくい耐環境性が、社会にとって重要な設備を有する多くお客様から支持されている主な理由です。
オシロスコープは、YOKOGAWAグループの計測事業における主力製品のひとつです。時間の経過と共に電気信号(電圧)が変化していく様子をリアルタイムで観測できる測定器で、高速に変化していく電圧を正確に測定する事が求められます。一度に多数の信号を測定できること、それらを高速処理できることがYOKOGAWA製品の特長です。オシロスコープは、家電製品などに搭載されるインバーター、産業用ロボット、自動車の先進運転支援システム(ADAS)向けエンジンコントロールユニット(ECU)などの電気・電子機器の開発に多く使用されています。オシロスコープを使うエンジニアからは機器の信頼性が求められており、Made in Japanのオシロスコープとして高い評価を受けています。
当社は要素技術開発、工程設計、設備設計、加工機の開発や自働化、情報インフラの開発・整備などを自社で手掛けています。これにより、買ってきた生産設備だけでは実現できないYOKOGAWA製品に求められる高信頼・高精度の生産を実現しています。ひとつの設計図から製品を作り出す、そのためにどんな生産設備を構築するかゼロから検討したり、ロボットを買ってきてプログラムしたり、ベルトを買ってきてベルトコンベアを制作したりと、生産技術者は多様な経験が積める特長があります。
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自社製品の修理・校正を外部委託する企業が多いなか、当社は修理・校正も自社で手掛けています。これにより製品ライフサイクルにおける品質の維持とともに、製品を安心して継続利用いただけるようサポートしています。
修理・校正サービスについてはこちら
組み立て工程をのぞく、板金の切断・穴あけ・曲げ・溶接やメッキ処理などの加工工程を外部業者に委託する企業が多いなか、当事業所ではこれらの工程を幅広く手掛けています。これによって各工程の品質を一定に管理し、製品の安定供給と高い信頼性を実現しています。また、一貫生産ならではの迅速対応や急な仕様変更への柔軟な対応が当社の特長です。